利益重視の守りの経営からリスクをとった攻めへ

ダブチを超えろの社内テーマは前年を超えろ。
関係者は昨年を上回る話題を集めなければいけない重圧を感じていると明かす。
鶏肉偽装問題による落ち込みを15年12月に止めて以降、ずっと続く増収。
業績も急拡大し、17年12月期の純利益は200億円と過去最高を更新したとみられる。
株価も最高値水準での推移が続く。
それでもサラ・カサノバ社長は完全復活はしていないという。
実際、これまでは守りを固めることを重視してきた。
足元の好調は効率の悪い店を閉めたことで既存店の平均値が底上げされた結果でもある。
店舗の総数はこの2年で約60店減った。
当たり外れが大きいという新商品はダブルチーズバーガーなどの定番品を軸に強化。
これも安定した収益源の確立を重視したためだ。
1月の人気投票や8月のマクド・マック対決のようにツイッターで話題を拡散する手法を多用し、広告宣伝費も抑えてきた。
ただ、無駄をそぎ落とすのもそろそろ限界と同社も感じているようだ。
今年は回復した利益を元手に本格的な攻めに出る。
新店を拡大して店舗数は10 年ぶりに純増に転じる見通し。
カサノバ社長は店が増えれば全体の売り上げを伸ばせると話す。
混雑解消に向けセルフレジなどの実験も進める。
マックが最も恐れるのは空気感が壊れること。
何か面白い取り組みをしているという印象が、次の来店につながっていると分析するためだ。
逆に2年以上続いた増収がストップするなど、マイナスイメージのことが何か起きれば、客離れにもつながりかねない。
今年も年間を通して増収を維持するがマック社内の必達目標。
利益重視の守りの経営からリスクをとった攻めへ。
まずはこの1月が試金石となる。

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